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不登校の子どもの学びの場&進路:文部科学省の理念を理解することから

更新日:2月13日




お子さまが「学校に行けない」「学校に行かない」と決断したとき、これからどう生きていくのか、どのように学んでいくのか、その後の進路は?と、未来に対する不安や進路の不透明さは、親にとっては心中穏やかではいられないことでしょう。


しかし、この瞬間こそが、お子さまと向き合い、新たな学びの場と進路の選択肢を見つける大切な機会でもあり、お子さまの個性や志向に合わせた学びの場を見つけ、進路の道を共に築いていきましょう。


文部科学省の理念への理解から:不登校対策の歴史的な見直しと基本的な考え方


平成292月に教育機会確保法を受けて、不登校についての基本的な考え方などが変わってきています。

まずは、文部科学省の理念を理解していきましょう。



\不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え方/


・目標は「学校に登校する」ことではなく、子どもが自分で進路を決めて社会的に自立する

・不登校は子どもにとって、休養や自分を見つめ直すなど積極的な意味を持つ

・学校だけで抱え込むのではなく、家庭や関係機関と連携し、その子に応じたきめ細やかな

支援を行う

・本人が希望するならば、学びの多様化校(不登校特例校)やフリースクールなど様々な関

 係機関を活用する

民間施設やNPOと積極的に連携し、協力・補完しあう


\COCOLOプランの発表/


文部科学省は20233月に「誰一人取り残されない学びの保障に向けたCOCOLOプラン」を発表しました。

このプランは、不登校児童生徒を含む全ての子どもたちに「学びの場」を整備することを目指しています。このプランは、Comfortable(快適)、Customized(一人ひとりに合わせた)、Optimized Locations of learning(最適化された学習場所)の頭文字をとったものであり、不登校の子どもたちが学びから遠ざかることなく、自分に適した形で学びへつながり、生きる力を身に付けることを目指しています。



1 COCOLOプランの目標:

・学びにアクセスできない子どもたちをゼロにする

・不登校の子どもたちが学びから遠ざかることなく、自分に適した形で学びへつながり、生

 きる力を身に付けられることを目指しています。


2「目指す姿」の具体化:

  ① 全ての学びの場を確保:不登校の児童生徒が学びたいと思った時に学べる環境を

  整える。

  ② 心の小さなSOSを見逃さず:「チーム学校」で支援する。

  ③ 学校の風土の「見える化」:学校を「みんなが安心して学べる」場所にする。


※例えば、オンラインで学びにアクセスできる配慮や、学校に戻ろうと思った際のクラス変更などが含まれます。


3 学外の人々との連携:

フリースクール、NPO、地域、家庭など、教育に携わるすべての人が、子どもたちの学びの場の構築に重要な役割を担っていて、学校内外の関係者との連携が大切です。


4 学びの多様化学校(不登校特例校)の設立:

不登校特例校を「学びの多様化学校」として位置づけています。

これは、不登校の子どもたちに配慮した授業体形やカリキュラムを提供し、学びへのアクセスを確保することを目指しています。将来的には300校の設立が目標とされています。


5 多様な学びの場、居場所の確保

子どもたちが学びにアクセスできる場は、学校だけではありません。NPOやフリースクール、社会教育施設なども子どもたちの居場所として活用されています。


\不登校対策の最前線:学校現場の課題と進むべき方向/

 

学校現場の現状

文部科学大臣が示した不登校対策の理念やCOCOLOプランは、まだ学校で理解されていない実情があります。

いくつかの学校で先生方に話を伺ってみると、残念ながらこれらの新しい対策が浸透していない状況が浮かび上がりました。学校現場での認識の乖離が、不登校対策がなかなか進まない原因となっています。


情報伝達の課題

文科省の理念を行政から学校現場に十分に伝わっていないのが問題の一つです。伝わっていたとしても、その詳細について学校全体としてどう対応するかについて協議されていないことが多いのが現状です。

この情報伝達の課題が、自治体や学校における理解の差を生み出しています。


教員の理解不足

教育機会確保法や基本的な考え方に関する理解が不足している教員も散見されます。

また、学校現場での具体的な取り組みやアプローチについての協議が不足していること、職務の多忙化による時間確保等の問題が、理念の浸透を阻害しています。


まずは、管理職がこの誰一人取り残されない学びの保障のプランを十分理解し、チームとしての学校のリーダーとして実践することが、とても重要だと考えています。


保護者の役割

このような最新の不登校対策について、保護者も理解することが不可欠です。そして、保護者の方々が積極的に学校にアプローチし、情報や理念の普及を促進することが求められています。

保護者の声が学校現場に届くことで、理念が実際の対策として展開されやすくなります。


願い

文部科学省の理念が実現するためには、本格的な予算と具体的な支援、そしてこの理念が日本中の皆さんに理解されることが必要です。

絵に描いた餅にならないよう、しっかりと予算を立て、その予算を有効に生かして、早急に実現に向けた取り組みを進めていくことが、不登校対策の成功につながります。


また、国全体を考えた場合、できる限り全員が社会参加するほうが生産効率を上げ、個人の幸せレベルの高くなります。

未来の社会は、多様な学びの場が当たり前となることを目指しています。不登校の子どもたちが、自分の可能性を広げ、自立して社会に貢献できるよう、一緒に歩んでいきましょう。


このサロンは、保護者の方々と共に、子どもたちの未来をより良いものにしていくために努力してまいります。


次回は、「不登校の子どもの学びの場&進路:多様性と選択肢の中で」についてお届けします。










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