先日、台北で勤務する元同僚をたずねて、台湾文化を満喫しました。
事前に、台湾の歴史や文化について下調べをしていきました。
近年、台湾社会において歴史的建築物を守ろうという風潮が広がりつつあるそうです。 その中で特に注目されているのが日本統治時代に遺された大量の建築物です。 この時期の日本式建築物は台湾の街中にあふれており、特に、総統府(ゾントンフー)は、日本統治時代、日本人が設計し建設したものです。第二次世界大戦で内部が全焼しましたが、改造されて台湾の総統府として使われていて、とても素晴らしい建物です。
日本人として、誇らしい気持ちになるとともに、このような歴史的建造物を改造してまで、台湾の総統府として使ってくれている台湾人に親しみを感じました。
元同僚によると、台湾人は日本人と違って必要以上に他人の目を気にせず、ちょっとしたミスなどに寛容な傾向があるそうです。
日本では「世間体が悪い」などをよく口にしますが、日本は他人の目を気にする文化があり、そのような側面が礼儀作法や敬語・謙譲語など日本語自体に表れています。そして協調性や気遣い、他の人に合わせるなどと言った行動が必要以上に求められ、他の人と大きく異なる行動は和を乱す行動とみられる傾向が多く、和を乱す行動は、空気が読めないなどと言われることがあります。
一方で、台湾の礼儀作法や言語形態は、もともとそのような必要以上に人目を気にしすぎず、はっきりと自分の主張をするという側面があるといいます。しかし相手の立場を考慮しながら行動する柔軟性も持ち合わせています。
そこで一番強く感じたのは、若者がのびのびとしていて活気があることです。また、台湾料理を美味しそうに頬張る姿です。
ここでお話ししたいのは、台湾の天才IT相オードリー・タン氏は、IQ180以上、15歳で起業し成功し、台湾史上最年少で入閣した、「台湾の天才」と呼ばれています。しかし、幼少期は周囲の人や学校教育に馴染めず不登校を繰り返した末に、自宅で学習を続けることを決断したそうです。
そこには、周囲の猛反対を押し切って、オードリーの決断を尊重し、その成長を支えたのはオードリー氏のお母さんです。
そのお母さんは、オードリー・タン氏を信じきる強い信念があったのだろうと考えます。
オードリー・タン氏の言葉「学びに必要なのは競争ではありません。既存の型にとらわれることなく、自分の方向性を見つけるように母は私を教育しました。みんな、自分のペースで学べばいいのです。」と・・・
保護者の中には、オードリー・タン氏は、学力が高かったから成功したのではないかなどと思われるかもしれませんが、そうではないと思います。
オードリー・タン氏のお母さんは、子供の選択肢のひとつ不登校という選択を理解し、素晴らしい才能を信じてあげたのだとと考えます。
そんな話をすると、あるお母さんは、「無理無理!毎日ゲーム三昧。家で何もしないし話さない。」「どこに才能があるというの?」等々。
でもそんなことはありません。
お子さまは、毎日同じような生活をしていても、勝手なことをしていても、一時は何も考えない時期があったとしても、何かを感じ取っているんです。
まずは、お子さまを信じきる心を持つことが大切だと考えます。
そこから半歩、一歩、少しずつ動き出し変化していくことでしょう。
思い出してください。
お子さまを出産する前、どんなことを願いましたか。
「ただ元気に生まれてくれるだけでいい」
出産して、「生まれてきてくれてありがとう」
と思いませんでしたか。
また、どんな子供に育ってほしいと願いましたか。
子どもの自我が芽生えてくると、親子だからぶつかるときもあるかもしれません。
言い合いになるときもあるかもしれません。
でもそれは、お互い信頼関係があるからできることなのです。
信じきる心を持つことは、大変勇気がいることです。
平気で嘘をつかれることもあるでしょう。
嘘とわかっていても、嘘を信じてあげましょう。
悪いことをしたと子供はわかっているのです。いずれ、「あの時嘘言ってごめん」と謝罪するときが、きっとくることでしょう。
オードリー・タン氏のお母さんをもっと知りたくないですか。
オードリー・タン氏を育てた母の教育を詳しく知りたい方は、
「子どもの才能を引き出す 天才IT相オードリー・タンを育てた母の教育メソッド」
日本実業出版社、2021年4月29日(木)に発売されていますので、よかったら読んでみてください。
私も読んでみたいと思います。
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