コミュニケーションスキルを高める方法!
1 家族で子供と向きあうポイント
最近、子どもと話せていないなぁ!とお悩みのあなた。
急に「学校に行きたくない」と言い出した。
話しかけても不機嫌で、部屋にひきこもってしまう。などなど・・・
子どものこころの不調に気づいたときは、家族として心配も大きいことでしょう。
でも大丈夫です!
親の言動に対して子供は敏感です。
周りの大人は、いつも通りの生活を心がけましょう。
まずは、
①子ども様子を見て、いつもと違うことを書き出してみましょう
②心の病気について正しい知識を得ること
③偏見をもたないこと
そのうえで、動揺したり感情的になったりせず、冷静に対応しましょう。
いちばん気持ちが揺れ動いているのは、子ども自身ですから、家族はじっくりと落ち着いて話を聞くことが大切です。
2 話を聴く姿勢
①話を聞くことに集中する(何かをやりながら片手間に聞くことはしない)
②子どもの気持ちに共感し、受容する
③子どもがどのように感じているか、子どもの気持ちで理解する
④親としての意見や、思いを押しつけない
⑤話を聞くときの具体的なノウハウ
子供が話した内容を、時々くりかえす
⑥とくに「つらい」「悲しい」「不安」など感情を表す言葉は伝え返す。
「つらいのね」「そうか、今は悲しいんだ」「不安があるんだね」など
⑦答えが「イエス」「ノー」にならないよう、できるだけ「HOW」で聞く
例)どんなふうに、どうやって、どれくらい等
⑧言葉で伝えきれない場合には、紙に書いてもらう 絵が得意なら、絵で描いてもらう
⑨これまでどんなふうに困難に対処してきたか聞く
3 聞いた話を生かす
①話したことの記録(メモ)をとっておく(日時や内容等)
②必要に応じて、スクールカウンセラー、養護教諭、教職員、専門家などに相談する
③子どもとじっくり話し、本人が納得したうえで受診を勧める
④子どものこころの状態によっては、教職員や養護教諭、こころの専門家に相談することが必要となる
⑤聞いた内容によっては、「このことは先生に伝えて相談したほうがよいことだから~」と、説明してから第三者に伝えるようにする
⑥本人が隠したいと思うことはできるだけ秘密にするけれど、健康や安全に関わることについては秘密にできないこともあるということを伝える
4 周りの人の力を借りる
子どもの病気が気になるとき、一人で抱え込まないでください。
必ずパートナーやご家族に話して、一緒に物事に対処するよう心がけましょう。
第三者の視点をもつ「応援団」を家庭の外に確保して、力になってもらうのもお勧めです。
思春期・青年期の子どもをもつ親は、誰でも多少なりとも悩みを抱えているものです。
「自分だけ」と思わずに、気軽に話をしてみましょう。
「実はうちもそうなの……」ということになるかもしれません。そうならないとしても、快く話を聞いてくれる人はいるはずです。
人に話すことで、違うものの見方や考え方、新しい選択肢に気づくことも少なくありません。ときに折れそうになるこころを支えてくれる仲間を、ぜひ見つけてください。
5 自分や家族を責めない
子どもの健康状態が気になるときは、ご家族にとって大変なこころの負担です。
ときには、自分を見失ってしまうこともあるでしょう。
「子どもが病気になったのは自分のせいなんだ」と自分を責めたり、場合によっては夫婦で互いに責めあうようなこともあるかもしれません。そのことから、子どものほうでも「自分が悪いから親が困っている」と、自責感を強めてしまうことにもなりかねません。
子どもの不調は誰のせいでもありません。
原因探しにやっきになって、「育て方が悪かった」と自分を責めたり、家族内で責めあったりして、家族の仲が悪くなることは、子供のストレスをさらに増やすことになるでしょう。つらいとき、大変なときだからこそ、家族で支えあい、互いに協力しあうことが大切です。
6 セルフケアのポイント
子どもの調子が優れないとき、自分のことは後回しになって、無理をしたり、健康管理がおろそかになったりしがちです。
でも、あなたまで調子を崩すことになると、子供を支えられなくなってしまいます。たいへんなときだからこそ、セルフケアがとても大切です。
子どもがこころの病気になったことで、これまでの生活リズムが変わってしまうこともあるかもしれません。睡眠不足や運動不足、あるいは食事のバランスを崩すこともあるでしょう。
「そんなこと、言ってられない」という気持ちになるかもしれませんが、できるだけこれまでと同じライフスタイルを続けることがストレスを増やさないコツです。
また、いつも子どものことが気にかかって、こころの休まるときがないかもしれませんが、ときには気分転換も大切です。
自分が笑顔でいることが、子どもや家族にとって大切だと思って、ぜひとも休む時間や気分転換の時間をつくってください。
このコミュニケーションスキルが身につけば、少しずつ少しずつ子どものこころは、絡まった糸が解きほどけていくようになるでしょう。
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