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  • higashio

「心の安全基地」それは、第3の居場所を提供すること!




サロンの名前「心の安全基地」と名付けました。

その由来と不登校の子供を持つ保護者の方についての想いを熱く語ります。


HPでもご紹介させていただいたように、私は、40年間養護教諭、保健室の先生として勤務してきました。

その保健室の変遷では、1冊の本ができるのではないかというくらい、子供たちの様々な葛藤と人間模様に向き合ってきました。たくさんのSOSを温かく支援してきました。


最近、40歳前後になる教え子と出会ったとき、「中学生の荒れていた自分に、ずっと寄り添って優しい言葉をかけ続けてくれたことは、今でも忘れられない」と言ってくれました。

私自身のなかでは、当たり前のことをしている感覚で、細かいことはあまり覚えていませんでしたが、子供たちのなかでは、詳細に記憶に残っていることに驚かされることが多々あります。そんなかかわりを持った子供たちとは、今でもSNSなどで繋がりを持っていて、たまには出会うこともあり、この子供たちは私の宝物のひとつでもあります。


保健室に来室する子供たちに、「いらっしゃい!」「どうしたの?」と笑顔で、優しく語りかけます。

すると子供たちからは、「おなかが痛い~」「しんどい~」「なんか腹立つわ~」等々と言って来室することが多いのです。そんな時、保健室では、どの子供に対しても気軽に話や相談ができるように、受容・共感して寄り添うことを大切にしてきました。


「先生、暇そうやから話してあげるわ」などといって、たわいない雑談をしていく子もいます。本当は猫の子も借りたいくらい事務処理が忙しいときでも「そうなの~!先生のこと思ってくれて嬉しいわ~、ありがとうね」などと言いながら話を聞くこともあります。

養護教諭のプロとしての対応は、どんなに忙しくても、どんなにしんどいときでも、いつも笑顔で接し、子供に気を遣わさないよう暇そうに見えることが大事だと思っています。


保健室は、学校の中で唯一、子供を評価しない場所です。

また、家庭でも学校の教室でもない、子供にとっての第3の居場所でありたいと考えていました。


「保健室に入ると空気が変わる」という子供もいますが、穏やかで優しく包み込まれるような居場所づくりを構築してきたのです。


そんな保健室では、子供の目線に同じ高さにあわせて真摯に耳を傾けること、そうした日々の行動の積み重ねで丁寧な関係性づくりを創ってきました。

また、日々の学校生活の中でも、できるだけ声かけをして積極的にコミュニケーションをとるようにもしてきました。


これらの対応は、アクノレッジメントスキルを活かした取り組みで、「子供の存在の肯定と自発的な行動を引き出すこと」を目的としています。


「子供の個性や潜在能力を引き出す」「人間関係の良好化」「自主性の向上」「モチベーションアップ」など、子供のやる気を引き出し、より良い人間関係を築くうえで非常に大きな効果を発揮します。


例えば、「あいさつや返事は自分から行うようにしている」「子供と話すときは作業しながらではなく相手に顔と身体を向けて話している」「子供の名前を頻繁に呼ぶようにしている(「○○さんはどう思う?」)」「子供の変化や違いにいち早く気づくようにする」「子供の変化や成長を言葉にして伝えている」「ほめ言葉ではなく、ありのままの事実として肯定的に伝えられている」「適切なタイミングで伝えられている」「誰かの比較ではなく素朴な変化を伝えられている」などを実践してきました。


アクノレッジメントの語源には「あなたがいることを分かっていますよ」という存在承認の意味があるといわれています。


3点のアクノレッジメント


①   「自分の存在が認められている」⇒安心感に繋がり、子供が何かに挑戦するうえで後押しとなる大切な感覚


②   「あなたに関心がありますよ」⇒まだ成果は出ていなかったとしても、実際に行動していることや変化したことに対して事実の承認


③   「子供にやり切った感を持たせる」⇒子供が何か成果を出したときに達成したことを認め、到達点をそのまま口にすること


このようにして、40年間の保健室での子供とのかかわりを語ってきましたが、この想いは、心の安全基地サロンでも同じ想いがあります。

ただ、対象が、子供から不登校を持つ保護者の方に変わっただけなのです。


まず、心の安全基地サロンが保健室のような不登校を持つ保護者の第3の居場所になってもらいたいと思っています。


「サードプレイス(Third place)」といって、家庭でも職場でもない第3の空間を提供したいと考えています。


また、このサロンは、相談したら「はい終わり」ではなく、一度相談を受けさせていただいたら、アフターケアを丁寧にさせていただけることが、このサロンの強みとなっています。


私と共によりよい未来に向かって、これからの子供の自己実現のために一緒に歩んでいきませんか。


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