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お子さまの学校行き渋り それは不登校一歩手前の分岐点!





ある日、マンションの廊下から、お母さんの怒鳴り声が聞こえてきます。

「どうしたんだろう」と耳を澄まして様子をうかがっていると、どうやら、小学生の子供が学校に行く準備もせずに学校に行くことを渋っている様子です。


お母さんは、子供の腕を引っ張りながら、激しく怒って学校に行かせようと躍起になっています。

子供は泣きじゃくりながら、渋々学校に行かされようとしています。


「ママが送っていくのは今日限りよ。明日から自分で行きなさいね」と怒鳴りながら、学校に向かっていきました。



この光景を見て、私が学校に勤務していた時もこんな光景をよく見かけました。



不登校とは言えないけれど、最近、お子さまの様子がおかしいなと感じるときはないですか?


学校に行ってるけど、ときどき行き渋っているような感じがするときはないですか?


こんなときは、お母さんの対応が、とても重要なカギとなります!


お母さんたちが抱えるお子さまの学校行き渋りに焦点を当て、心を通わせる方法をお伝えします。

お子さまのSOSをキャッチし、お母さんならではの対処方法で、お子さまとの絆を深め、不登校の一歩手前での分岐点を乗り越える手助けができるでしょう。



お子さまのSOSをキャッチする


学校行き渋りのサインに気づくためには、お母さんがお子さまの日常に敏感でいることが重要です。以下はお子さまがSOSを発している可能性のあるサインです。


「夜、眠れない」「朝、起きられない」

「夜や朝に体調不良(頭痛・腹痛・だるさ)を訴える」

「食欲が減退している」などの身体症状がある。


「学校に関係する話題を嫌う」

「遅刻ギリギリまで登校準備に時間をかける」

「ネガティブな言葉が増えた」

「興味のあることもせず無気力になった」など言動に変化がある。


これらの「普段とは何かが違う」とお母さんが感じるのは、お子さまのSOSをキャッチしているです。


これらのサインに敏感になり、お子さまの気持ちを理解することが、問題解決の第一歩です。



行き渋りはお子さまのSOS!見逃すな!


お子さまの「身体症状がある」「言動の変化がある」など、普段とは何かが違うと感じつつも、毎日忙しい日々を過ごす中で、無視したり通り過ごしたりしていませんか。


お子さまは、「学校に行かなければ」という気持ちと、「行きたくない」という気持ちがあり葛藤しています。

そしてお子さまの心理状態は、限界を超える1歩手前の状態です。


ここで大事なのは、お母さんはお子さまの気持ちに寄り添えるかがキーポイントになります。

この時期にゆっくり時間をかけて、しっかり抱きしめ、愛情を注いであげてほしいのです。必要以上に優しい言葉をかけてあげてください。


そして、お子さまがなぜそのような気持ちになるのか、お子さまと同じ高さの目線にあわせて、共感して聞いてあげることです。

これは、お母さんでしかできない最大の武器なのです。


思い通りにならないお母さんの感情をお子さまにぶつけたり、お子さまをコントロールしたりするのは簡単です。

でもそのしっぺ返しが、ある日突然、「学校に行きたくない」と強い意思表示に変わっていきます。


お子さまの「学校に行きたくない」という強い意思表示は、すぐに生まれたものではありません。

お子さまが、お母さんをはじめ、家族や学校の先生にSOSを送っているのです。

ここが、不登校になるかの大きな分岐点となるのです。


「SOSを送ってもだれも気付かない」「理解してもらえない」等々の思いは、親や学校の先生に対しての不信感につながっていきます。


それからは、「どうせ言ってもわかってくれない」「理解してくれない」という感情が生まれ、次第に感情を見せなくなり無関心へと変化していくのです。


「忙しい=心を亡くす」 忙しい時に見失っているもの、それは、お子さまの心を見失っている時かもしれません。


「学校に行きたくない」の対処方法


お母さんは、突然お子さまに「学校に行きたくない」と言われると、どんな言葉をかけますか?

以下のアプローチを試してみましょう


1.Why方式:

「なぜ行きたくないの」「どうして」と一般的によく使う問いかけです。

お子さまは我慢の限界に達しているため、無理に理由を聞き出すことは逆効果です。


2.What方式:

「『なに』が学校に行きたくないって思わせるのかな?」と、具体的な事例や感情に焦点を当てて話すことで、お子さまの気持ちを引き出すことができます。


3.How方式:「どれくらい」「どんなふうに」「どうやって」といった形で質問をすることで、お子さんの視点に立って深いコミュニケーションが生まれます。


どんなトピックでも、お子さまの立場を考慮しながら話すことは大切です。


お子さまとの会話では、質問を通じて彼らの想像力やコミュニケーション能力を発達させることができます。

お子さまが日々たくさんの質問をすることは、彼らの成長にとって重要な要素です。お母さんは、お子さまの疑問の種を摘まないようにしましょう。


以下は、お子さまに聞いてみるべき質問を紹介します。

これらの質問は、お子さまの脳みそをフル活動させ、親子間の会話を楽しくすることに役立ちます


・何をしてる時が一番楽しい?

・ハッピーになる瞬間ってどんな時?

・今、一番やってみたいことって何?

・もしクレヨンの色に自分で名前をつけられるとしたら、それぞれの色をなんて呼ぶ?

・朝起きて最初に考えることって何?

・もし自分のお店を開けるとしたら何屋さんにする?

・もしスーパーヒーローになれるとしたら、なんていう名前で、どんな特別な力を持つ?


これらの質問は、子供たちの想像力をかきたて、親子のコミュニケーションを豊かにすることに一役買います。


ぜひ、子供たちと楽しい会話を始めてみてください!


OK対応例/


▷理解と共感を示す: お子さまが「学校に行きたくない」と言ったら、まずは「わかったよ」と理解と共感を示しましょう。子供は我慢の限界に達している可能性があります。


▷ゆっくり話を聞く: お子さまが具体的な理由を伝えてくれる場合は素晴らしいですが、伝えられない場合もあります。焦らず、ゆっくりと話を聞いてください。

 

▷安心させる: お子さまに「明日はきっと、みんなも先生も待ってると思うよ」と安心感を与えましょう。無理に連れて行くのではなく、お子さまが落ち着いてから再度考えてみることも大切です。



NG対応例/


問い詰める: 「どうして?」と問い詰めることは避けましょう。お子さまは我慢の限界に達しているため、無理に理由を聞き出すことは逆効果です。


「もうちょっと頑張ろう」: 子供が不安やストレスを感じている場合、この言葉はプレッ

シャーになります。無理に頑張らせるのではなく、子供のペースで進めましょう。



おわりに


忙しい日常に追われる日々ですが、大切なお子さまの心に寄り添い、適切なコミュニケーションをすること、お子さまが安心して話をする環境(心の安全基地)を作ってあげましょう。

お母さんの優しさと理解が、お子さまの心に届き、笑顔が戻るよう心から願っています。






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